「1Q841 村上春樹著」読了

昨年の12月頃から、空き時間を見つけてちょこちょこ読んで

2月にやっと読了しました。

面白くて止まらない。

(誰か止めて~。明日会社だし、洗濯物も干せてないよ~~)

後半はジェットコースターのような話の展開で

登場人物達の距離感に常に緊張!!

「次どうなるの??」の連続でした。

そして、村上作品のありえない世界観を、自然に受け入れてしまえるところが不思議。

そして読んだ後にもたくさんの謎が残る・・・

数か月後にまた読みたくなる予感です。

 

個人的には牛河の存在がかなり気になりました。

醜い見た目だけど(ヨーグルトの中のムカデって表現が忘れられない。)

頭は切れる。

ジリジリと青豆と天吾の関係を突き詰めていく姿に

「す・・・すげぇ」と息を飲んでしまった。

(自分は本当に安っぽい表現しかできないな。

 村上春樹の小説読むと、自分の語彙力の無さに悲しくなります。)

 

この物語を読んで・・・

不思議な世界の入口は、些細な場所にある。

自分の意志とは別に、思っても見ないうちに自然に吸い込まれてしまう。

そして入口から過去に戻る事はできない。ただ進むことしかできない。

その入口に入った時、自分は自分でいられるのだろうか。

何が起こっても、強く自分を保っていられるようにありたいと思った。